「小説の書き方がわからない」のはネットサーフィンをしているからです。

小説を書きたいと思ってる、けど書き方がわからなくて苦戦している。

そう思いながらも挑戦中の、この記事にたどり着いてくださった現在のあなたに向けて。

 

【「小説の書き方がわからない」のはネットサーフィンをしているからです。】

 

↑このタイトルに目がついたという時点で、読者の方は既に様々な創作論をネットで探しまわって来られたのだろうなとお察ししています。

 

実は筆者も三年前(小説を書きはじめたころですね)「どんな書き方をすれば良い小説になるのだろう」と思い、ネット検索ばかりしていた時期がありました。

 

「物語を作りたいと思ったら、まずプロットから作れ」

「わかりやすい文章とは短い文のことだ。だから句読点(、。←これのこと)を上手く使って文を短くしていきなさい」

「初心者は一人称視点で、かつ短編小説から書いていくのがおすすめだ」

 

どんなに調べても上記のようなアドバイスばかりがヒットして、結局どれが正しいのか、もうわからなくなってきちゃいますよね?

 

筆者はプロの小説家でもなければ、短編・中編の賞を受賞した実績のある人物でもありません。正直いうと、ただのアマチュア小説家志望者です。

 

ですが、それでも自信を持って、これから小説を書いていこうする人に、私の口から進言できることが一つだけあると確信しています。

 

それは、自分の考え方を持たないかぎり、あなたはいつまでたっても他人のアドバイスに乗ってしまうよということなんです。

 

情報化社会が当たり前になってきた昨今、ネットやSNSの誰かの発信に翻弄され、気づいたら何が正しいのか判断がつかなくなっている。

 

そういった現象に取り憑かれて、結局なにもできず一日を終えてしまう。そんな人が最近増えてきているように私には感じられてなりません。

 

もし小説を書こうと思っているけど、何故か手が進まないという方がいれば、この記事はその解決のお役に立てると思います。

是非、最後まで読んでいってくださいね。

 

 

 

「小説の書き方」を探し求めてしまう根本的な理由

 

小説をまだ書いたことがないとき、明確な予想のつきやすい道標が欲しくなります。

「だいたいこんな小説が書きたいんだけどな」

「こんなシーン、キャラクター、設定が思いついていて、それを文章にしてみたいんだけどな」

 

小説を書こうとすると、頭の中にこのような考えが湧いてくることでしょう。又は、この記事を読んでくださっている方の中には、「小説家になりたい」という漠然とした夢だけがあって、そしてそれを叶えるために「なんとか小説を書かないと……」と思っている方もいるかもしれませんね。

 

これらはいわゆる、「頭の中で想像していること」だと私は思うのですが、手が進まない・原稿が進まないといった方たちに共通しているのは、それをどうやったら現実世界に落とし込めるのかわからないという点にあると私は思うんですね。

 

描きたい絵があるんだけど、どうやって頭の中にある絵を描いたらいいのかわからない。
これと同じことが起きていると思うわけです。

だから「想像している創作物」を「実際に創造」するために、「小説の書き方」みたいなやり方を求めてしまう。

 

ですが、そもそも、頭の中にある作品の具体像(構想といったりもしますが)って、本当に現実世界に落としこめるものなんでしょうか?

 

ちょっと考えてみましょう。
これまでの人生で、文章を書いたことのある経験があれば思い出してみてください。卒業文集とかでもいいですし、日記や誰かに向けて書いた手紙、論文などでもいいです。

 

特に「これを書かないと……」というような想像したものがなくても、なんとなくの感覚でスラスラ書けていたのではないでしょうか? 書いて、書き直してを繰り返し、なんだかんだ100%の出来じゃなくても手が動いていたのではないでしょうか。

 

書こうと思って想像している「こと」と、実際に書いている時に出てくる「文章」というのは違うものであることを押さえておいてください。

これを「7つの習慣」という有名な本で紹介された言葉を引用してくると、想像の段階にあるものを「第一の創造」文章にした段階のものを「第二の創造」とかいったりします。

 

小説がなかなか書けない人は、この「第一の創造」にあるものと、「第二の創造」で出力された文章とでギャップを感じている人のことだと私は思うんです。そしてそこに、二者の違う部分を受け入れられないこだわりが出てきてしまうと、何回も書き直して作品が完成できない、「自分の作品は駄作だ」などと考えて自信を失ってしまうような事態に繋がります。

 

ですから、小説がなかなか書けない人は、まず「書きたいもの」と「書けたもの」を切り分けて考えてみるようにしてみてはどうでしょうか?

 

それだけでも、心がすっと落ち着くでしょう。書きたいものはあるけれど、書けたものは違う。それだけを考えて手を動かしていれば別にいいのです。良し悪しの判断など書いた後にしかわかりません。ですから、こんなところでネットサーフィンをしている場合ではなく、決めた時間(もしくは字数)を原稿に向き合って文章を紡いでいけばそれでいいのです。

 

そして大切なことですが、ここで筆者が書いたアドバイスも、飽くまで一個人の考え方にすぎません。
自分の考え方を持てるようになるためには、経験で語られるようにならないとダメなのです。

 

私だってこの記事が、あなたにどう評価されるのかわからないで書いているわけですから。

お互いに小説家の志望者として、この記事が何かの糧になれば筆者としては幸いです。